SEO担当者の集客力-SEOに強いブログ備忘録

日々行っているSEO対策まとめ

目次はSEO対策に効果的?

こんにちは。

松嶋俊です。

 

企業や個人が世の人に何かを伝えたいと決意したときに、今の御時世、様々な手法があります。YoutubeTikTokなどの動画媒体、SHOWROOMなどのライブ配信、インスタグラムやピンタレストなどの写真媒体、Noteやワードプレスを用いたテキスト媒体。

 

自分に合った方法で世の中の人に自分の感じていることを伝えることができます。僕なんかは動画やライブ配信は性格的に向いていないということもあり、文章中心に配信をしています。

 

さて、このブログやワードプレス、Noteと言った文章メインで配信するときに、文章の冒頭にある「目次」は必要なのか?という疑問を持たれている方がいらっしゃいます。

 

特に初めて記事を書く方にとっては、どっちがいいの?と気になりますよね。今回は、SEO対策的に目次の効果について考えてみたいと思います。

 

 

目次は必要だが・・・

 

 

今現在、複数メディアのコンテンツ制作をしていますが、どのメディアも目次は必ず付けるようにしています。

 

間違いなく、目次は必要と考えています。

 

これは、経験上の話でもありますが、Googleの理念からも鑑みることができます。Googleは、ユーザー体験の向上を理念に掲げています。

 

Google10の真実

https://about.google/philosophy/?hl=ja

 

今まで数々のアップデートを行ったのも、全てユーザー体験の向上を目的にしていることでしょう。

 

こちらの記事に過去のアップデートと内容について詳しく書かれています。

 

https://gmotech.jp/semlabo/seo/blog/googlecoreupdate_history/

 

そして、今もまだその目的のために改良を日々行っています。

 

Google は、当初からユーザーの利便性を第一に考えています。新しいウェブブラウザを開発するときも、トップページの外観に手を加えるときも、Google 内部の目標や収益ではなく、ユーザーを最も重視してきました。

 

ページ エクスペリエンスがランキングに与える影響について

ページ エクスペリエンスは重要ですが、それでも Google は、ページ エクスペリエンスが劣っていても、全体的に価値の高い情報を含むページを上位にランキングするようにしています。つまり、いくらページ エクスペリエンスが優れていても、コンテンツが優れたページを上回ることはありません。ただし、関連性が同程度のページが多数存在する場合の検索ランキングにおいては、このページ エクスペリエンスが一段と重要になります。

 

すごく小さな要素ではありますが、目次が有る・無しを考えたときに、目次を付けたほうがユーザーにとってメリットがあります。

 

たとえば、

 

 ・記事全体の内容が分かる

 ・対象記事で伝えたい事が分かる

 ・気になる箇所に一瞬で行ける

 

などが考えられます。

日頃からよく車の運転をするのですが、新しい場所に向かうときと帰りでは、感覚的に運転していた時間と疲労感が異なると感じています。

 

おそらく、見たこともない景色が続きいつになったら目的地に到着するのかという気持ちがそう感じさせていると思いますし、逆に帰り路はある程度目印となる景色を覚えているため、ゴールまでの距離感がわかり気持ちが楽になるのでしょう。

 

目次は、道標のようなものです。

 

特に、1万文字を超える記事が当たり前となった昨今、見出しも無ければ、目次すらない記事を最後まで根気よく読み進めることはできますか。

 

僕は辛くなり、途中で離脱してしまうと思うので、目次は記事の道標という風に考えていただくと「必要」と感じています。

 

 

目次は活用されているのか?ヒートマップで調べてみた

 

 

理由は分かった。実際に読み手は目次を必要としているか。僕が管理しているメディアで調べてみました。

 

何をもって判断するかですが、目次なので「項目(見出し)のクリック」と「熟読しているか」で判断を行い、必要性について調べました。

 

用いたのはヒートマップです。

ヒートマップであれば、視覚的に「読まれている箇所」「クリックしている箇所」が分かるのでユーザーの動きが手にとるように分かります。

 

項目には「熟読率」「スクロール率」「クリック率」の3項目ありそれぞれ解説します。

 

まずは、熟読率。

熟読率というのは、ある部分において4秒以上滞在した人数をページアクセス数で割った数字です。数字が高ければ、対象部分を読み込んでいることになり、=興味を引く内容とある程度判断できます。

 

しかし、文章が多いと同じような傾向になるため、読まれている=100%興味があると言えません。

 

スクロール率。

ある部分までの到達率を表す数字で、つまり最後までスクロール率が高ければ、読まれている記事と判断できます。逆に数字がある部分でガクッと落ちていると、その部分の内容に問題があると判断できます。

 

 

クリックヒートマップ。

クリックした箇所を色で判断できるもの。計測タグ入りのURLであればアナリティクスでも把握できますが、視覚的にクリックされた箇所が分かります。

 

 

これらの要素を用いて今回僕が管理しているメディアの、ある記事を測定しました。御覧ください。(期間中のPV数300なので、判断できるボリュームになっていると思います)

 

 

 

左のヒートマップは熟読率。

真ん中は、スクロール率

右は、クリックヒートマップ。

 

 

データを見ていただくと、導入部の熟読率が11%程度(33人)に対して、目次の上部に移動してからは31%、36%程度(108人)が熟読しているのが分かります。その後数字は落ちますが、20%台と導入部よりも高い数字になっています。

 

熟読率を見ても、記事にアクセスしたユーザーは、導入を軽く流し見して、目次を見て「この記事には何が書かれているのか」確認しているのではないでしょうか。

 

あくまでも仮説ですが、その傾向は強いのかと。

では、実際に熟読率が36%と高かった場所は、クリックをされているのかを先ほどのデータの右部分のヒートマップで確認してみましょう。

 

 

このヒートマップはクリックした場所を色で表現しているもので、赤に近くなるに連れてクリックされた数が多くなります。

 

これを見ると、熟読されている箇所の項目をクリックしている傾向があると分かります。また、ちらほら目次の下層部分でもクリックが発生しています。

 

この2つのデータから目次の必要性を考えると、

 

 ・記事に訪れて、内容を把握するために目次を確認する

 ・興味のある内容があれば、クリックしてその場所に移動する

 

目次が無ければ、記事を読み進めなければ書かれている内容について分からないことから、求めている内容が書かれているのかも分かりません。

 

ユーザー行動を仮説立てて考えてみると、何かを調べるためにググったら、1記事だけではなく複数の記事を見て、その中から答えを見つけると思います。また、答えが見つからなければ別のキーワードで調べると思います。

 

そのような手順を踏む中で、タイトルで興味を持ってアクセスした際に、この記事には何が書かれているかを冒頭で分からなければ、少し読み進めて途中で離脱してしまう可能性も考えられます。

 

ただ、目次により記事の見出しが一覧で分かれば、読み手は自分が知りたい場所をクリックして、そこから読み進めることができます。現に調査した記事では、クリックされている項目の熟読率が真っ赤になるほど読み込まれていました。(熟読率60%(180人))

 

今回の検証からも目次は必要と考えています。

 

 

目次が長いと離脱の原因にもなる

 

 

これは、ヒートマップで計測しているとよく分かります。今回の検証記事は目次部分での離脱率は7%で、色々な記事を計測しましたが、平均的な数字と思います。

 

 

しかし、長文になることで見出し数の増加やデザイン、導入部の影響で離脱率が10%を超える記事もあるのでコンパクトにまとめる事が大事だと思っています。

 

また、あれだけクリックされるのであればタイトル以外の見出し(サブタイトル)の内容にも意識することが大事です。

 

 

 

目次を閉じた状態で調べてみたところ

 

 

ワードプレスを利用している場合は、見出しを読み取り自動で目次を生成してくれるプラグインがありますが、設定で目次を閉じた状態にすることもできます。

 

先程の目次が長ければ離脱する人が増えるという話をしましたが、では閉じた状態にしたら離脱率は改善され、目次を知りたい方は目次を開き、気になる項目をクリックするのだろうという仮説立ててやってみました。

 

 

結果、そこまで変化なし(笑)

 

 

離脱率もページ全体の熟読率も最後まで読み進めた率もほぼ目次が開いた状態と閉じた状態では変わりませんでした。

 

この結果を踏まえ、数字からみれば目次は有っても無くても読み手にとってはどっちでもいい(笑)という結果になりました。

 

しかし、冒頭でもお伝えしたGoogleの理念でもある「ユーザー満足度の向上」を踏まえると目次が有るとユーザーは自分が求めている内容にいち早くアクセスができるため、精神的にストレス無く、記事を読むことができ結果満足度は高いのかと思います。

 

 

本来であれば、目次あり、なしで大きな違いがでることを楽しみにしていましたが、あまり違いもないという結果になり少し、期待外れではありましたが、ユーザーの満足度の視点で考えると、目次が有る方が、道標となり安心して記事を読むことができるので、僕の答えとしては、目次を付けることをおすすめします。

 

また、今後の運営も「ユーザーの満足度」を第一に考え、行動に移すことが判断基準となるので、そのような考え方で運営してみると良いと思います。

 

ワードプレスであれば、プラグイン一つで設定はできますが、独自ページで記事を構築している方は、各記事にhtmlで記述することをおすすめします。